「派遣社員ってどういう働き方なの?」「正社員との違いは?」など、派遣社員に関する疑問を多くお持ちかと思います。 派遣社員とはアルバイトや正社員と同じく雇用形態の1つで、自分の希望や条件に応じて就業先を選ぶことができる特徴があります。 そのため、『自分らしい働き方がしたい方や、プライベートな時間を大切にしたい方』にとっては最適な働き方です。 このページではあなたの「派遣社員のここが知りたい」という疑問に対して丁寧に解説していきます!
派遣社員とは 派遣社員とは、一言でいうと「人材派遣会社と雇用契約を結び、別の会社に派遣されて働く労働者」のことを指します。 つまり実際に働いている会社の社員ではなく、人材派遣会社と雇用関係にある、ということです。
そのため、企業にとって派遣社員は「必要な時に必要な分だけ手に入る即戦力としての人材」という位置づけになります。 ではそんな派遣社員の実情について、データを基に見ていきましょう。
派遣社員の年収事情 平成31年度の厚生労働省の報告書を参考にすると、正社員の年収は平均約390万、派遣社員の年収は平均約330万という結果になりました。 こうして比較すると正社員の方が多く給与をもらっているように見えますが、正社員の給与は見込み残業代(月40時間前後)が含まれていることが大半です。 また、派遣社員の年収を時給に換算すると1,728円、正社員の年収を残業代も含めて時給に換算すると、1,619円になります(小数点以下切り捨て)。

派遣社員の職種事情 派遣社員がどのような職種で働いているのかを示したデータを見てみると、女性では事務職関連、男性では製造関連の職種がそれぞれ約4割前後を占めてます。 その一方で専門職や技術職などの、知識やスキルが求められる仕事を行っている派遣社員もいるようです。 具体的な事務職の仕事としては、電話応対や文書作成を行う一般事務、受発注の管理業務や見積書作成などを行う営業事務、受付や秘書などがあります。 製造関連の業務としては、部品の製造や加工、機械の組立や検査などが挙げられます。 ここから自分が元々持っていたスキルを活かして、派遣社員として働いている方も多くいるということが言えるでしょう。

派遣社員として働くメリット

ライフスタイルに合わせた働き方ができる 派遣社員は一度派遣会社に登録すれば、多くの候補の中から自分のライフスタイルに合う企業を選ぶことができます。 勤務時間や期間、仕事量など、自分が無理なく働ける範囲で就業することができるので、特に子育てと仕事を両立したい女性や、プライベートの時間もしっかり確保したい人などにとっては、派遣社員は非常におすすめできる働き方だと言えるでしょう。
また、正社員とは異なり派遣社員には異動や転勤がありません。
派遣社員は一方的に異動や転勤を言い渡される、ということはありません。 つまり特定の場所で長く働きたい人には、派遣社員はおすすめできる雇用形態のひとつなのです。
パートやアルバイトより給与が高い 派遣社員は正社員と比べると給与が低いのは、第1章で述べた通りです。 ただ、パートやアルバイトと比べると、その時給はかなり高いといえます。 実際に、アルバイト・パート募集時の12月平均時給は1,089円、派遣スタッフは1,630円でした。 会社や働き方によっては残業代や諸手当が加わる場合もありますので、派遣社員は比較的給与の高い就業形態であると言えそうです。 未経験からでも始められる 派遣会社によっては、未経験でも就業可能な案件が多く取り揃えられています。 そのため新しい業種・職種に挑戦してみたい方や、キャリアの幅を広げたい人にとっては、様々な会社で働くことのできる派遣社員が非常におすすめです。 特にスタッフサービスでは未経験の求人を多く保有しているので、「派遣社員になって未経験の職種に挑戦したい!」と考えている方は、ぜひ登録しておきましょう。 大企業で働きやすい 派遣社員の選考には、面接や履歴書の提出などがありません。 派遣社員の場合は基本的に派遣先との面談(顔合わせ)のみで就業が決定します。 つまり派遣社員として面談に進むと、正社員で入るには少々ハードルの高い企業や、誰もが知っている有名な大企業で働きやすくなるのです。 大手企業で働いてみたいと思っている方にとっては、正社員での登用を目指すよりも、派遣社員で面談を受けた方が近道になる可能性があります。 派遣社員として働くデメリット
3年以上の就業ができない 原則として派遣社員は、3年以上同じ派遣先の同じ組織で働くことができません。 これを派遣社員の「3年ルール」と呼びます。 ただし以下のケースに当てはまる方は、3年ルールの対象外となります。 無期雇用派遣で契約している 60歳以上 期間が明確になっている有期プロジェクトへ参加している 日数限定業務(1ヶ月の勤務日数が通常の労働者の半分以下+10日以下) 産前産後休業、育児休業、介護休業等で休業している人の代わりに就業
上記のルールに当てはまらない方で、もしどうしても3年以上同じ派遣先で働きたい場合には、派遣先に直接雇用してもらえるよう努力するか、部署の異動を派遣先にお願いしてみましょう。 3年ルールに抵触してしまうのは、同じ派遣先の同じ組織で3年間働いた場合です。 そのため事業部や課が変われば、3年ルールはリセットされ、1からのスタートになります。
収入や雇用が不安定 派遣社員は正社員に比べ、収入や雇用が不安定になりがちです。 特に登録制派遣で働いている人であれば、派遣先が見つからなければ就業できず、その分給与をもらうこともできません。 紹介予定派遣についても、派遣先に直接雇用してもらえる可能性はありますが、その分雇用してもらえなかった場合には収入が不安定になってしまいます。 そのため、比較的安定した収入と雇用を求めるのであれば、派遣社員はあまりおすすめしません。 待遇が正社員には劣る 現在の派遣社員は、待遇が正社員と比べて劣っていると言わざるを得ない状況です。 ただし、2020年4月の派遣法改正で派遣社員にも交通費が支給されるようになったり、給与の見直しが行われてきたりと、徐々に派遣社員の働き方も変わってきています。 このページではデメリットとして待遇面をあげましたが、今後派遣社員の待遇や働き方は少しずつ是正されていくと言って良いでしょう。 派遣社員になるのがおすすめな人 これまで見てきたメリット・デメリットから、派遣社員に向いている人を挙げると以下のようになります。 自分らしい働き方をしたい人 キャリアの幅を広げたい人 大企業で働いてみたい人
上の項目に1つでも当てはまった方は、ぜひ1度派遣会社に登録してみることをおすすめします。 一口に派遣会社と言ってもそれぞれ特徴や強みが異なるため、自分に合う派遣会社をしっかり見極めることが大切です!

派遣・求人・転職のJOBNET